1954-03-13 第19回国会 衆議院 本会議 第20号
国防会議といえども、総理大臣によつて罷免権を握られておる関係大臣を中心とする限り、決して内閣総理大臣を制することはできないと思う。一体、政府は、このような予測し得る権力の濫用と、それによる専制フアツシヨから、主権者たる国民の権利、また国会の権威をいかにして守らんとするのであるか。言葉の上の文民優位、政治優位が一朝にして吹き飛ぼうとするような事態である。
国防会議といえども、総理大臣によつて罷免権を握られておる関係大臣を中心とする限り、決して内閣総理大臣を制することはできないと思う。一体、政府は、このような予測し得る権力の濫用と、それによる専制フアツシヨから、主権者たる国民の権利、また国会の権威をいかにして守らんとするのであるか。言葉の上の文民優位、政治優位が一朝にして吹き飛ぼうとするような事態である。
その次に、実は三年という実例はほかになきにしもあらずでございましたのですが、そうたくさんある例でもなし、又逆に国鉄の場合には理事は全然任期がなかつたと記憶しておりますが、従つて罷免権も何もない。国鉄のような勝手に罷免できるような任期の安定したものがないということにすることは、役員というものの本質に反する。
中央政府は、自治体の首長たる知事に向つて罷免権とか、そういうものを行使する、特別の場合にはそういう権限を持つておりまするが、懲戒をするというような権限はないのでありまするから、これは兵庫縣会、その他の御裁量に俟つ外はないと考えられるのでありまして、検事正の取りました態度につきましても、面白からざるものがあることは勿論でありまするが、如何なる処断を以て臨むべきかということにつきましては、政府として慎重